創作活動再開のワケ【その1】

【創作活動再開のワケ】

今回は、なんで創作活動を再開しようと思ったの? ということを書きたいと思います。

その前に。私のことを知らない人が大半だと思うので、
これまでのことを。

私は岩手県遠野市という山に囲まれた、緑あふれる町に生まれ育ちました。
緑だけじゃなくて、馬とか牛とかが普通に近所にいる感じの田舎です。

で、18歳までそこで過ごし、大学受験のために上京。
2浪ののちに武蔵野美術大学造形学部油絵学科に入学しました。

あ、ちなみに、美大卒とかいうと絵がすごいうまいと思われがちですが
そうでもないです。w
絵にも色々なジャンルがありますが、専門の学校を出た・出ないに関わらず、
日本人は絵が上手い人が多いですよね〜。

私は、とにかく上京したかったのと、美大受験に挑戦させてもらえる環境があったから
こういう進路になったのかなぁと思います。

話を戻しますね。

大学に入ったものの、4年で卒業できずw 5年通って卒業しました。
そして、当時ハマっていたインターネットに関係する仕事がしたいな〜と思って
WEB系のベンチャー企業に就職。
なんで絵を描く方向に行かなかったのかというと、
奨学金や学費ローンの返済があったので、「稼がないと!」という気持ちがありました。
それから、「浪人して卒業延長(←あくまでも留年ではない)までしちゃったから、両親にはもう心配かけさせたくないな〜」っていう気持ちがあり、ちゃんと就職する道を選びました。(その頃は割とITバブルぽい雰囲気もあったしね)
私はWEB制作全般を独学でスキル及び知識を身につけてきましたが、
WEBのことを学ぶのが好きだし自分に適性があるという自負があり、仕事自体は楽しかったです。

しかしながらWEB系ベンチャー企業で働くということを2社経験してきましたが、
だんだん流行り廃りの速い業界についていくのが辛くなってきて。元々は新しいことをやっていくのが楽しかったのに、楽しめなくなってきてしまったんですよね。
ついには役職についたりして、自分の好きな「作ったり企画したり」というところよりも、
「間に入って調整」する業務が多くなってきてこれまた辛くなったので退職を決意。

そしてフリーランスでWEBデザイナーになったのですが、
その後すぐに結婚、妊娠。

妊娠20週くらいの時に切迫早産で入院してから、
「このままでいいんだろうか? もっとやりたかったことで、自分に向いている仕事があるんじゃないか?」
と考えるようになりました。
ちょうどこの頃、たまたま受けたイラストの仕事をしていました。
入院していたのですが、暇だったし締め切りも迫っていたので、入院中もパソコンを持ち込んでイラストを描いていました(笑)
そしたら、「もっと絵描きたいな〜。ブランクあるから下手になってるし……。もっとうまくなりたいな〜」という思いがわいてきまして。

とはいえ、あんまり無理もできずに、
退院後はフリーランスで受けていた仕事はお休みさせてもらって、
旦那さんの会社のデザイン仕事をしたり、事務仕事をやったりして出産まで過ごしていました。
(夫はIT系の会社を経営しています)

そして、ここからが表題の件。笑
産後3ヶ月くらいで、赤子と一緒にゴロゴロしていた時のこと。

ふと「この子には、自分の道を見つけて歩んでいってほしいな〜。は……! でも私はまだ見つけてない気がするワ……。偉そうにそんなこと言えない……」「きっとこのままだと、この赤子に追い抜かされるなぁ〜。尊敬される大人でいたいなぁ」と思いまして。

それで、「絵本」というキーワードが出てくるのですが、
私は学生時代、絵本を制作していたんです。
絵本っていっても、子ども向けのお話しというよりアートブックのような形で
いろいろ作っていました。

1枚の絵で表現するというよりも、数枚に渡ってすべての世界観を表現するのが好きだし合っていると思っていて、絵本の形で制作していました。
手作りでハードカバー製本したりなんだり。
だけど、学生の頃はバイトもかなりしていたので、十分に制作に打ち込めなかったという思い残しがありました。
なので、就職しても、ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと、絵本のことは心の片隅に残っていました。

でも、例えば占いに行くじゃないですか。んで、「絵本の道に進みたいんですけど……」とか相談するわけです。でも、行動できない。
なんでかっていうと、WEBの仕事はそれはそれで楽しいし、求められてるし(←忙しいだけともいう)、それなりに稼げる(←正社員だったから)。
その点、絵本つくっても、要するに誰にも求められてない。し、求められてないってことは稼げないし……。
出版のこと全然わからないけど、出版業界にこの歳で今から行くのかよ〜? というギモンも。第一子を出産して間も無く34歳になってましたからねー。

とにかくそんな感じで、絵本をやらないための理由がいっぱいあったんです。

それが結婚して、旦那さんが「お金は俺がなんとかするから、一回思いっきり好きなことやってみれば?」って言ってくれたんです。
旦那さんは、結婚する前から「つぐみは絵が描きたいんじゃないの?」「ぜったい絵を描いた方がいいよ〜」って言ってくれてたんですが、「いや、そんなはずはない。」と私の頑固なハートは断固拒否。まだWEB業界にしがみついていたかったんだと思いますw
私の中で、「私が絵で食っていけるわけがない」って思ってたんだと思います。
それから、単にイラストレーターになりたいとか、画家になりたいのではなくて、「絵本」というこだわりがありましたから、
「出版不況」と言われているこの時代に絵本作家を目指すのは、時代に逆行しているのではないか……という気がしていました。
自分の描きたいものはあんまり子供向けっていうわけでもないしな〜とか。

でも、赤子とゴロゴロしてたら「絵本やってみようかな」という気になってきたんですよねー。赤子のおかげでいろいろやりたかったことを思い出してきました。

で、ゴロゴロしながら(←しつこい)絵本を出版するにはどうしたらいいのかを検索したりして。
そこでたどり着いた絵本の学校に入学して、絵本出版のいろはを学ぶことにしました。

長くなりそうなので、続きはまた〜。

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